霊猫香(レイビョウコウ)とは?
別名、シベット(civet)とも呼ばれるジャコウネコの分泌物で、香料や漢方薬として使用されます。ジャコウジカから取れるムスク同様、交尾の際に異性を惹きつけるためのフェロモン物質だと言われていますが、こちらはオス・メス両方のジャコウネコから取ることができます。
採取は1週間〜10日毎に行われ、一度の採取で一頭あたり10グラム程度の霊猫香が得られます。
日本ではなかなか馴染みのない香りですが、そのフェロモニックな香りは古くから愛されてきました。中でも、クレオパトラが非常に好んだと言われ、霊猫香の香りを身体中にまとうことで、ローマ帝国のシーザーやアントニウスらを魅了したと伝えられています。
また、霊猫香には優れた保留効果と、花の香りをより花らしく香らせる効果があり、重要な香料として使用されています。